宝塚歌劇の美学を学びましょう!

音月 桂 語録 -雪組宝塚大劇場公演『霧のミラノ』を演じて


ミュージカルロマン『霧のミラノ』/ショー『ワンダーランド』

雪組宝塚大劇場公演『霧のミラノ』(クリスチャン・クライス)を演じて

あまり軍人らしくないカールハインツとは対照的に、クリスチャンは軍のために暴走してしまう様な人物なので、その違いを出せればと思っています。
また、お客様が一息つける場面にも出させて頂いてるのですが、今、一番苦戦していて・・・。

私は自分でも明るい方だと思いますし、その場面のクリスチャンは私自身に近いという風に同期の皆も言ってくれるんです。でも、自分に近いものを表現する方が却って難しさを感じるので、早く自分自身が楽しんで出来るようになれれば良いなと・・・。

2005年(平成17年)歌劇7月号 雪組宝塚大劇場公演『霧のミラノ』座談会(抜粋)


前回の『青い鳥を捜して』で、娘役を演じたKEIさんは、娘役の立場を知るきっかけとなり、客観的に男役を見る機会を得ました。さて、再び男役に戻った公演では、その成長を見ることができたのでしょうか?

台詞の言い方やフランチェスへの接し方等をポイントに、カールハインツとは対照的な軍人を演じられるように心掛けています。
ただ、そのままではカールハインツに反発している様に見えるので、彼への尊敬や慕っている様を出すのが難しかったですね。悪役ではなく、真面目、厳しい姿勢、自国の為に命を懸けているという風に出来ればと。

(中略、以下『ワンダーランド』について)

今回のショーは場面毎に切り換える余裕があるので、髪形やアクセサリーなど、今も研究中です。オープニングではレーザー光線をお客様に当てないように・・・。騎兵隊員では芝居テイストの場面で新しい見せ方が学べたなど。

クラシックのアレンジ曲が好きだったので、中詰の歌は嬉しくて・・・。
音を取るのに苦戦中の銀橋での歌は、お客様と会話するようにと思っています。

大階段の踊りは、男役のクサさを出したいですね。新人公演を卒業し、色んな方の演技が目に入るようになりました。今後も更に色んな角度から研究したいと思います。

2005年(平成17年)歌劇6月号

この『霧のミラノ』『ワンダーランド』は、2004年6月24日〜8月1日宝塚大劇場で公演。新人公演を卒業してからは、周りをよく見て色々なものを吸収し、それを自分のものとするため、研究する意識も芽生えたようです。

新人公演を卒業しての宝塚大劇場での第一作目、KEIさんは、新たな気持ちで再スタートを切ったようです。


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