雪組宝塚バウホール公演『さすらいの果てに』(ジェフリー・ブライトン)を演じて
命懸けで生きるジェフリーの心情は平和な生活を送っている今の私には創造のつかない部分が多いですが、命を懸けて戦うという事はすごくロマンがあった素敵だなと感じるんですね。
でも、単なる夢の世界では終わらせたくなくて・・・。バウホールの小さな空間を利用しながらリアルな感情を追及し、お客様も砂漠に行った気分になれるような、一体感のある舞台に出来ればと。
2005年(平成17年)歌劇4月号 雪組宝塚バウホール公演『さすらいの果てに』てい談(抜粋)
バウホール単独初主演の舞台、最上級生として、下級生を引っ張って舞台全体のレベルアップに尽力したようです。さて、この公演の評価は?
舞台の出来は、先の中堅組より、ひと回り小さく感じられた(のは致し方ないか)。とはいっても、舞台の出来はなかなかのもの。
ジェフリーの音月桂は美しく朗々として、対するエレノアの晴華みどり歌舞伎の立女形のように位取りがあって、舞台を大きくしてくれた。(抜粋)
評:河内厚郎氏2005年(平成17年)歌劇6月号
久しぶりに心地よいメロディだった。音月がとても上手に歌ってくれたので、暗い芝居なのに帰る時にも又この曲を聞きたい、音月の声も聞きたい、芝居も観たいと思ってしまった。
音月は新人公演の時も、中心に立っての芝居が上手だったが、バウホールの単独初主演ももごとに演じていて、代表作になるのではと感じた。(抜粋) (すみれ五十年生)
2005年(平成17年)歌劇7月号 「高声低声」
このバウホール単独初主演は、2004年4月29日〜5月8日宝塚バウホールで公演。公演後のインタビューで「お稽古を続けていく中で下級生が更に下の学年の子に教えていたり、下級生同士で助け合っている姿が見られたことも嬉しかったです」とKEIさんは語っています。
トップスターへの階段を上るには、自分ひとりの力ではなく、下級生たちに気を配り、その成長を助ける同時に自分も成長する気持ちがなければ、上がりきることはできません。
自分が上級生から教わったように、舞台での楽しさを下級生たちに感じさせることに注力したKEIさんに注目ですね。