※下記の表は、50音順に並んでいますが、文字を検索窓の入力しますと候補がリストアップします。1文字でも、その文字を含んでいれば、検索可能ですので、ご利用ください。
用語 | 意味など |
---|---|
あ行 | |
愛称(あいしょう) | 宝塚歌劇では、生徒同士及びファンも愛称で呼ぶことが多く、そのほとんどは本名・芸名が由来のものである。 |
愛宝会(あいほうかい) | 政界や財界で活躍している男性ファンで構成される会で、毎年春に、活躍した生徒に「愛宝会賞」を贈る授賞式が行われる。 「愛宝会賞」は、すみれ賞(新進娘役賞)、野菊賞(助演賞)、さくら賞(舞踊)、鈴蘭賞(歌唱賞)と分けられ、中でもすみれ賞は研3の娘役生徒に対象が限定されている。 |
青天(あおてん) | 日本物のお芝居で男役がかぶる、ちょんまげのカツラの一種。 月代(さかやき・額から頭部の部分)が剃られて青くなっているもの。 成人した町人などの役に使う。 |
AQUA5(アクアファイブ) | 2007年、雪組の男役スター5名で結成されたユニット。 メンバーは、当時のトップスター・水 夏希を筆頭に、彩吹真央、音月 桂、彩那 音、凰稀かなめ。 2007年8月25日、大阪・長居スタジアムで行われた、「IAAF世界陸上2007大阪」の開会式に合わせて結成された。開会式にてデビューし、デビューシングル『TIME TO LOVE』を披露。シングル3枚、アルバム1枚、DVD2タイトルをリリースして2010年4月に解散。 |
暗転(あんてん) | 場面の転換時に舞台上のライトが消え、暗くなること。 |
衣装合わせ | 自分の役の衣装や、新人公演で本役さんに借りる衣装を、衣装部さんに合わせてもらうこと。 |
板付き | 作品の幕が上がった時や照明が入った時に、舞台上にいるように事前にスタンバイすること。 |
位置決め | 場当たりともいうが、舞台での立ち位置を実際に舞台で合わせること。 |
逸翁(いつおう)デー | 宝塚歌劇の創設者小林一三翁(=逸翁)の命日である1月25日に開催されるイベント。 その時期の公演中の生徒を中心に、卒業生であるOGもゲスト出演する華やかなイベントであったが、逸翁の没後50年となる2007年での開催で終了した。 |
移動日 | 全国ツアーや海外公演などで、公演はせずに場所を移動する日。 |
入り待ち・出待ち | 楽屋や稽古場に生徒が入るところ、または出てくるところを見るために、ファンが楽屋口付近で待っていること。 |
一本立て | 通常の公演は、二本立てで前半・後半でお芝居とショーの二部構成だが、『ベルサイユのばら』『風と共に去りぬ』『エリザベート』『ロミオとジュリエット』などの ミュージカルの大作では一作だけの作品を上演する。 |
歌稽古 | ソロやコーラスなど、作品中の歌全般に関する稽古。 |
エトワール | フランス語で星の意。最後、出演者が順番に階段から降りてくる際、最初に歌う歌手を指す。 歌唱力に秀でたソプラノの娘役が担当することが多く、娘役にとっての憧れの一つ。 |
エンカレッジコンサート | 歌の得意な生徒によるコンサート。 元宙組のトップスター・姿月あさとが退団する際に「歌の実力のある人たちに発表の場を」との提言で実現したが、ここ数年は上演されていない。 |
燕尾服(えんびふく) | 上着の裾(すそ)がツバメの尻尾のようになっている服。 黒エンビ・白エンビ・色エンビ・変わりエンビなどがある。 |
お遊び (おあそび) | 公演中に生徒がする、脚本にはないアドリブのこと。 |
お稲荷さん | 楽屋の舞台に近い場所にある神棚。 公演の成功や、舞台で事故などがないように開演前に手を合わせる。 |
大階段(おおかいだん) | 宝塚大劇場・東京宝塚劇場の舞台上に設置される階段。 大きさは、段数26段・前幅14.6m・後幅10.3m・高さ4.29mで1段の幅24cm。 フィナーレでは生徒全員がこの階段を下りて観客に挨拶をする。 |
大楽(おおらく) | 千秋楽のこと。トップスターのサヨナラ公演では、千秋楽とその前日の2日間にサヨナラショーが行われる。 前日を前楽、千秋楽を大楽と使い分ける。 |
おかき | 各衣装の裏側に付いている、生徒の苗字が書いてある名札。 「おかき」が付いている場所は、吊るす時には見える場所、着れば見えない場所。 男役の上着なら襟元、娘役のドレスなら胸元か背中に付ける。 |
おかもち | 早替りで使うものをいれておく、手の付いた自前のカゴ。 整髪料、ヘアーピン、くし、手鏡、はけふき(汗を拭くガーゼ)、口紅や粉など化粧や髪型を直すもの、アクセサリーなどの小物、飲み物などが入っている。 |
オケ合わせ | 舞台稽古前日に、オーケストラの演奏に合わせて行う稽古。 稽古の時の音楽は、録音されたものやピアノ演奏だが、本番はオーケストラによる生演奏のため 、雰囲気の違いをこの時に把握し、本番に備える。 |
オケボックス | オーケストラ・ボックスの略で、オーケストラが演奏している場所。 宝塚歌劇の場合は本舞台と銀橋の間にあり、上演の最初に指揮者が紹介される。 |
おこぼれライト | スターに当たるスポットライトの光の中に、そのスター以外の生徒が、立ち位置の関係でライトの端などに入ってしまうこと。 |
OG(オー・ジー) | 宝塚歌劇団を退団した生徒のことで、卒業生とも表現される。 |
お茶会 | 私設ファンクラブ主催で行われる生徒とファンの懇親会。 生徒の歌の披露、握手、質問コーナー、写真撮影などがあり、ファンにとっては生徒と身近に接することのできる楽しいイベント。 |
お茶飲み会 | 研3以下あたりの下級生のファンクラブの集い。 規模は「お茶会」のように大きくなく、喫茶店などで行うことが多いとのこと。 |
オーディション | 基本的にはスターの序列の中で配役の決まるが、作品によってはオーディションを行い、主役級以外の配役を決めることもある。 |
男役 | 男性の役を演じる人。 男役の存在は、宝塚歌劇の一番のシンボルでトップスターも主役を演じるのも基本的に男役。ただし、『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラのような作品や場面によっては男役が女性の役を演じることもある。またまれに、男役から娘役に転向する生徒もいる。 |
乙女結び | 緑の袴(はかま)の紐の、宝塚歌劇特有の結び方。 |
お祓い(おはらい) | 公演の成功や、舞台で怪我などが起きないように、神主さんと関係者で行う初日開演前の行事。 |
お引き擦り | 日本物の衣装で、床に引き摺って着る着物のことで、芸者、女郎などがこれを着る。 |
お披露目公演/お披露 | 「お披露目」とはトップスターの就任披露を指す。「お披露目公演」とは新トップスターが就任してから初めての公演。 |
思い出し | 以前の公演中にあった場面のダンスの振り付けなどを、実際に体を動かすことで「思い出す」稽古。宝塚大劇場公演の後の東京宝塚劇場公演や全国ツアー、再演作品の稽古。 |
お礼状 | 公演中お世話になったファンやお店などに生徒が送る葉書。1つの公演が終了するごとに作成。写真・サイン・メッセージ入りのものが多く、宝塚大劇場周辺のお店では、様々な生徒からのお礼状をお店に飾っているところも。 |
お忘れ券 | チケットを忘れた時に、係りの人に座席番号を告げると席に座れる救済制度。 自分の座席番号を劇場に伝え、開演5分前くらいになってもその席に誰も座っていないことが確認されれば「お忘れ券での入場」として劇場に入らせてくれる。 |
女役(おんなやく) | 女性の役の中でも、特に大人っぽい女性の役を女役と言う。通常、女性の役は娘役という。 |
か行 | |
カーテン前 | カーテン幕や暗転幕の幕前での場面。 幅が狭いので、少人数の芝居や歌の場面に使われ、その後ろで大道具入れ替えなどの次の場面設定ができる。 |
ガード | 生徒が楽屋入りまたは楽屋出するとき、混雑を避けるために楽屋口付近にファンクラブの人が整然と並んで道を作ること。 |
会 | 生徒それぞれの私設ファンクラブ。歌劇団公認ではないが、ファンクラブによって生徒が舞台に専念できる意味も持っているため、長年存続されている。 |
海外公演 | 宝塚歌劇団の海外での公演。数年に一度、行われている。 第1回目は1938年のヨーロッパ公演。最も新しいのは、2015年の台湾公演。 |
会服 | 生徒各々のファンクラブ(会)で作るユニフォーム。 Tシャツやトレーナーに、生徒の名前や作品名を入れたりする。 |
外部出演 | 宝塚歌劇団以外の、外部の舞台に出演すること。 |
楽屋着 | 生徒が楽屋で着るもの。 化粧をくずさずに着替えができるよう、また胸元や背中、腕が塗れるよう、胸元にゴムの入ったサマードレスのようなデザインのもの。 ファンの手作りが主で、上級生の男役は普通のガウンを着ることが多い。 |
楽屋襦袢 (がくやじゅばん) | 男役や日本物のときに身につける下着。 白の木綿の生地でできていて、袖が短い襦袢で舞台衣装に汗が通らないように着用する。 |
楽屋日記 | 月刊誌「歌劇」の1つのコーナー。 公演中の組の生徒数名が、舞台や楽屋での出来事をつづり、舞台裏の様子を伝えている。 |
「歌劇」 | 毎月5日に発売されるA5サイズの宝塚歌劇専門の情報月刊誌。 大正7年に創刊。舞台写真、劇評、公演のスケジュールなど必要情報をはじめとして、各組の人気スターのポートレートやステージショットのほか、公演座談会やインタビューでタカラジェンヌの魅力など、毎号盛りだくさんの内容を収録している。 |
カゲコーラス | 舞台上に出ないでコーラスを行うこと。歌っている生徒は舞台上ではなく、カゲコーラスボックスで歌う。 |
カゲコーラスボックス | カゲコーラス、カゲソロを歌うための、舞台袖にある防音設備の部屋。 オーケストラの指揮者が映るモニターで、その指揮を見て歌う。 |
カゲソロ | カゲコーラスボックスで歌うソロの歌。歌唱力に秀でた生徒がこの役につく。 |
カゲ段 | 大階段や高さのあるセットへ上るために使う、客席から見えない階段。 |
かつら合わせ | 主に日本物のかつら(劇団支給)を合わせてもらうこと。 生徒各々の頭の大きさや顔の形に合うかつらを床山さんに選んでもらう。 |
被り物(かぶりもの) | 頭に付ける飾り全般のことをいうが、かつらではなく、帽子や大きな飾り物のこと。 |
上手(かみて) | 客席から見て、舞台の右側のこと。左側は「下手(しもて)」 |
観劇日 | 宝塚音楽学校の予科生・本科生全員で、宝塚大劇場の舞台を観劇する日。 |
冠公演(かんむりこうえん) | 大手の企業がスポンサーになっている公演。貸切公演なども行われる。 |
消え物 | 小道具で、破いたり壊したりして、舞台で毎回消耗されるもの。 |
記者招待日 | 演劇評論家や、公演評を掲載する新聞社の記者たちが観劇する日。 多くは初日が開いて五日目ぐらいに行われる。 |
客席降り | 本番中に舞台から出演者が客席に降りて、歌や演技をすること。 レビューやショーのプロローグ、中詰めなどに多い。 |
キャトルレーヴ | 通称「キャトル」、宝塚歌劇団発行の宝塚関連の書籍、ビデオ、CD、グッズ、写真集などを販売している歌劇団直営ショップ。 全国に6店舗(宝塚店、東京劇場店。日比谷店、梅田店、名古屋店、福岡店)、オンライン販売も行っている。 |
キャル | タイツの上にはくブルマーのようなもので、踊ると広がったり、スリットが入っているドレス系の衣装の下にはく。 目立たないように衣装と同系色の色で作られている。 |
教室 | 歌劇団の稽古場のこと。稽古場やスタジオとは呼ばずに「1番教室」「日舞教室」などと呼ぶ。 |
清く正しく美しく | 宝塚歌劇団の生みの親、小林一三氏が作った宝塚歌劇団の理念で、元々は「朗らかに、清く正しく美しく」であった。 |
銀橋(ぎんきょう) | 本舞台からせり出しているエプロンステージ。 本舞台との間にオケボックスがあるので道のようになってて、客席に一番近い位置にあるため、臨場感が味わえる。 |
組 | 宝塚歌劇団は花組・月組・雪組・星組・宙組の5組と、組とは呼ばないが専科の6つで構成されている。 |
組替え | 所属していた組から別の組に、人事異動によって替わること。 |
組子 | それぞれの組に所属している生徒のこと。 例えば、花組の生徒は「花組の組子」と呼ぶ。 |
組配属 | 初舞台を踏んだ研1生が、5組に分けられ各組に配属されること。 一旦配属されれば、組替えがない限り、その組に在籍することとなる。 |
組長 | 組のまとめ役として、それぞれの組の一番上級生がなる。 実力とともに、組子をまとめる統括力や信頼される人物が劇団より任命される。 組長の下に副組長が同じく1人任命される。 |
組本 | 各組の特集本。 |
組回り | 初舞台を終えた研1生が、組配属されるまでの間、グループに分かれ、いろんな組に出演すること。 |
黒燕尾(くろえんび) | 黒の燕尾服。 男役の舞台での一番の正装で、大階段を使っての群舞は、宝塚歌劇の見どころ場面の一つ。 |
黒タキ・白タキ | 黒タキシード・白タキシードの略。 |
黒塗り | ラテン系のショーや南国を背景にした作品の際、黒っぽい肌色の舞台化粧をすること。顔だけではなく、体も黒っぽく塗る。 |
群舞(ぐんまい) | 大勢の人数で踊ること。 |
劇団レッスン | 劇団内で行っている無料で受けられるバレエ、ダンス、日舞、歌などレッスン。 劇団レッスンの出席率が高い生徒には「レッスン奨励賞」が与えられる。 |
化粧前 | ①生徒が楽屋で舞台化粧をするテーブル。学年順に並んでいる。②鏡台に敷いたり掛けたりする布製品のことで、鏡台の上に置いてある化粧品に埃がかぶらないために、またオシャレのために使う。 |
券出し | ファンクラブが開演前、会のスタッフが申し込んだ会員にチケットをわたすこと。 |
研○ | 「研究科○年」の略。初舞台を踏んだ年が「研究科1年(研1)」で、 年を重ねるごとに数字が増えていく。 |
口上 | 記念式典の時などに出演者が客席に挨拶をすること。 初舞台生は初舞台公演中に日替わりで口上を行う。 |
高声低声 | 月刊誌「歌劇」の1コーナー。 観劇の感想や宝塚歌劇に対する思いなど、読者からの投稿欄。 |
香盤表(こうばんひょう) | 公演での場面・役名・出番などがすべて書かれている一覧表。 |
香盤順(こうばんじゅん) | 香盤表の並び順の意味。 香盤表に記載される名前は、試験の成績によって同期内の順番が決まる。 |
行李(こうり) | 柳行李(やなぎこうり)のこと。 東京や地方の公演に行く時、私物や化粧品などを入れる。 |
柿落とし(こけらおとし) | 新築、改築された劇場で初めて行う公演。 |
コスチュームプレイ(コスチューム物) | 西洋が舞台の歴史物『ベルサイユのばら』『エリザベート』などで、時代を反映した大掛かりなセット、衣装を使う作品。 |
寿退団 | 結婚を理由に宝塚歌劇団を退団すること。 |
小林一三(こばやし・いちぞう) | 阪急電鉄、阪急東宝グループ、宝塚歌劇団創設者。明治6年生まれ、昭和32年急逝。 都市集中型から郊外へ目を向ける、日本で初めて住宅ローンを扱う、中流階級をターゲットにした文化を作るなど、一三翁の成し得た偉大な業績、ビジネスの才能は日本の歴史にも残り、演劇や美術など文化への造詣の深さも有名。雅号をとって「逸翁」(いつおう)と呼ばれる。 |
風共 (かぜとも) | 人気の公演である『風と共に去りぬ』の略称。「ベルばら」も『ベルサイユのばら』の略称。 |
さ行 | |
最下級生 | その組、またはその公演出演者の中での一番下の学年のこと。 |
サス | 舞台上部から下に向かって照らすライティング。 全体的に暗い場面に用いられ、サスがあたるエリアだけ、浮かび上がるように明るく見える。 サスがあたるエリアはサス中(サスなか)と呼ばれる。 |
サッシュ | タキシードの衣装の時、ウエストに巻く太い布のベルト。 |
サヨナラ公演 | トップスターの退団公演のこと。 |
サヨナラショー | トップスターが退団する公演の千秋楽とその前日の2日間、通常の公演の後に行われる、トップスターのリサイタルのようなショー。 娘役トップは千秋楽のみ行われる。 |
三拍子揃った~ | 歌、ダンス、芝居の三つの実力が備わった生徒のこと。 |
地明かり(ぢあかり) | 照明によって作られた灯りではなく、舞台に付いている灯り。 幕が閉まっている時や作業をする時に点いている。 |
シアター・ドラマシティー | 梅田芸術劇場の下にある劇場で、通称はDC(ディー・シィー)。 宝塚バウホールよりも少し大きく、トップスタークラスの特別公演などが上演される。 |
シケ | 意図的に少しだけ垂らした髪の毛。 |
試験 | 研1、研3、研5に行なわれる試験で、科目は、歌、ダンス、日舞、芝居など。 試験の成績は、配役を決める際や、プログラムや「宝塚おとめ」に掲載される順番に反映される。 |
下紅(地紅) | 頬の赤みを出すため、肌色のドーランの上に塗る赤っぽいドーラン。 最終的にはチークをさらにかける。日本物の化粧では、下紅を目元や額に塗る。 |
下手(しもて) | 客席から見て、舞台左側のこと。逆は上手(かみて)。 舞台に立つ生徒にとっては逆。 下手の花道、下手の袖など。 |
紗幕(しゃまく) | 透けていて、舞台の奥が見える幕。 |
シャベ | 水で溶いて、練って使う舞台用の化粧品。 白シャベは日本物の白塗りの時に、ピンクシャベは洋物の時に体を塗るために使用する。 |
シャンシャン | フィナーレで生徒が大階段を降りる時、手に持つ小道具のこと。 1950年(昭和25年)『アラビアン・ナイト』のフィナーレのパレードより使用されており、飾りについていた鈴の音が「シャンシャン」という音がしたためにこのような名称がついた。 |
集合日 | 公演稽古の第一日目のこと。一般的には「顔寄せ」と呼ばれる。 |
ショー | ダンスと歌が主体の上演作品。豪華でエレガントなものをレビューと呼ぶのに対し、スピード感あふれ、現代的なものをショーと呼ぶ。 |
小休憩 | 一回の公演の途中、約35分前後の休憩。 二本立てなら芝居とショーの間、一本立てなら一幕と二幕の間。 |
所作台(しょさだい) | 所作板とも言う。 日本舞踊を踊る時に舞台に敷かれている板。 |
女子会 | 生徒だけで構成される生徒会のようなもの。 代表は生徒全員の選挙で決められる。会長1人、副会長1人、それぞれの組に数名の委員がいる。 |
新人公演 | 研1から研7あたりまでの生徒たちのみで、本公演と同じ作品を演じる公演。略して「新公」。 約一ヶ月の本公演の間に一日だけ設けられ、新人にとっては通常より大きな役を演じられるチャンスと勉強の場で登竜門となる。 |
シンメ | 英語のシンメトリーの略で、線対称、左右対称を意味する。 ダンスの振り付け、位置を決める時などに使われる言葉。 |
スーツ物 | 衣装がスーツの上演作品。 コスチューム物が時代物であれば、スーツ物は現代劇の雰囲気。 |
スカイ・ナビゲーターズ | 宝塚専門チャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」のタカラヅカニュースの司会などを務めているメンバーの呼び名。 各組より2名ずつ選抜された入団7年目以上の若手ホープが務める。 |
スカイ・レポーターズ | 宝塚専門チャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」で、公演やスターをレポートするメンバーの呼び名。 各組より2名ずつ選抜された中堅クラスの生徒が務める。 |
スターブーツ | トップスターが舞台で履くロングブーツで、長さが膝上まであり、飾りなども豪華。 |
ステテコ | 日本物の時にはく下着で、キュロットスカートのような形をしている。 |
すみれ売り | 宝塚音楽学校の本科生が宝塚保護司会の運動に協力して「社会を明るくする」ため、すみれの造花を売って募金を呼びかける行事。 毎年5月末に、緑の袴で化粧をして募金を呼びかける。すみれ募金とも呼ばれる。 |
すみれキッチン | 楽屋内にある、生徒だけが利用できる食堂で 「女子会さん」とも呼ばれる。 |
すみれコード | 宝塚歌劇にふさわしくない、禁止用語のこと。明確な規定はないが、「清く正しくない用語」が対象となる。下品であったり暴力的な言葉、過激なラブシーンなど。また、生徒の本名や年齢などプライバシーに関わるものもすみれコードと呼ばれている。 |
すみれの花咲くころ | 昭和5年、宝塚大劇場で上演された白井鐵造作『パリゼット』の主題歌としてヒットしたのち、宝塚のテーマソングと言われるようになった楽曲。 イベントや式典などで度々歌われる。 シャンソンとしても有名だが、原曲は『リラの花咲くころ』(日本語名)という オーストリアの歌。 この歌のヒットのおかげで、タカラジェンヌ=すみれというイメージができた。 |
すみれ寮(りょう) | 宝塚市にある、宝塚歌劇団生徒と宝塚音楽学校生徒の寮。 劇団生徒は1人暮らしも許されるが、自宅から通学できない音楽学校生徒は、すみれ寮に入寮しなくてはならない。 |
せいたい | 舞台化粧のアイシャドウ のこと。 |
生徒 | タカラジェンヌのことで宝塚歌劇団では、劇団員とは呼ばず生徒と呼ぶ。 |
生徒監のお父ちゃん | 各組に一人いる、生徒監督という立場の人。年配の男性で、通称・お父ちゃんと呼ばれる。 生徒が、生徒席を申し込んだり、何か困った時に相談したりする。 |
生徒席 | 生徒自身が申し込めるチケット。 一回の公演で2枚~3枚。上級生から順番に前列から配布される。 |
背負い羽根 | 通称、羽根と呼ばれ、主にショーやレビューのフィナーレの衣装に付いている。トップスターのものとなると、重さが平均10kg以上、全長2mほどになる。 羽根自体の種類は、オーストリッチ、キンケイ、ギンケイなどの羽根を使用し、色もデザインも、その作品やそのタカラジェンヌに合わせた完全オリジナル。 |
セリ | 上がり下がりする舞台機構のこと。 セリに乗って舞台下から上がってくることを「セリ上がり」、逆に舞台下に下がっていくことを「セリ下がり」という。宝塚大劇場、東京宝塚劇場には、舞台中央の盆の中に4つのセリ、花道の付け根に2つのセリがある。 |
0番 | 舞台には出演者が立ち位置を把握するため、番号がふってある。 0番は、ど真ん中のセンターで「0番=トップスターの位置」とも言われる。 |
専科 | 5組(花組・月組・雪組・星組・宙組)に所属せず、どの組にも出演できる、歌や演技で 経験と実力のある生徒たちが在籍する組。 |
全国ツアー | 日本各地を回る地方公演のこと。 宝塚大劇場や東京宝塚劇場より各劇場のスペースが小さくなる場合があるため、出演者の数も少ないが、若手の活躍も増える。 |
総見(そうけん) | ファンクラブ(会)の人たちが合同で観劇すること。 公演中の組のいくつものファンクラブが合同で観劇する場合、組総見と呼ばれる。 |
袖(そで) | 舞台上に出る寸前の場所。 |
宙組 | 長年、東京公演は一年の内、約9回だった。それを通年公演にするために、1998年に誕生した5つめの組が宙組で、初代のトップスターは姿月あさとが務めた。 |
た行 | |
大休憩 | 二回公演の場合の、一回目と二回目の間の休憩。 |
退団 | 宝塚歌劇団をやめること。一度やめたら、もう二度と復職することはできない。 |
退団同期 | 退団を同じ公演でする生徒同士のこと。 |
タイトルロール | 作品タイトルになっていたり、タイトルの中に入っている名前の役名。 例として『エリザベート—愛と死の輪舞』の“エリザベート”など。 |
代表 | ファンクラブ(会)のトップ、まとめ役。代表の下にスタッフと呼ばれる人が数名で構成されている。 |
「宝塚おとめ」 | 毎年春に刊行される、全生徒の顔写真とプロフィールが載っている宝塚歌劇団の本。 プロフィールには誕生日、出身地、初舞台作品、好きだった役、趣味や集めている物、愛称など15項目が紹介され、成績順の掲載となる。 |
宝塚音楽学校 | 宝塚歌劇団に入団するために学ぶ学校。 修学年限は2年間。1年目を予科(定員40名)、2年目を本科(定員40名)と呼ばれ、 そこで舞台人として必要な実技や礼儀作法などを学ぶ。 |
宝塚歌劇検定 | 2010年より始まった、宝塚歌劇の歴史・作品・生徒などが出題される検定制度。 |
宝塚歌劇団 | 1914年に創られ、ミュージカルやレビューを上演している歌劇団。「宝塚」「ヅカ」などと略して呼ばれることも多い。 創始者は阪急電鉄を創った小林一三(こばやし・いちぞう)氏で、前身は1913年に結成した宝塚唱歌隊。 劇団員は「生徒」「タカラジェンヌ」と呼ばれ、全員が宝塚音楽学校の卒業生で未婚の女性のみで構成される。スターシステム、女性が男性(男役)を演じるという独自の公演スタイル、華やかで豪華なステージで日本のエンターテインメントを代表する存在となっている。 |
宝塚歌劇団団歌 | 初舞台生の口上や拝賀式などの行事の際に歌われる歌劇団歌。 歌詞には、歌劇団のモットーである「清く正しく美しく」という言葉が入っている。 |
「宝塚GRAPH」 | 宝塚歌劇団の機関誌の一つ。毎月20日発売の月刊誌で、「歌劇」よりも写真ページが多いため、「歌劇」は読む雑誌、「宝塚GRAPH」は見る雑誌という性格がある。 |
宝塚クリエーティブアーツ(TCA) | 宝塚専門チャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の制作、DVDなどの制作・販売、特別公演などの制作、音楽配信サービス、レコーディングスタジオの運営、所属俳優のマネージメントなどを行っている会社。 |
宝塚子供アテネ | 宝塚音楽学校付属のスクール。 入学は小学4年生から中学2年生までの女子、授業科目は声楽・バレエ・日舞。 場所は宝塚音楽学校、講師も宝塚音楽学校の先生が担当する。 |
TAKARAZUKA SKY STAGE | CSデジタル放送の宝塚専門チャンネルで通称は、スカステ。 過去の上演作品をはじめとして、最新ニュース、トーク番組、タカラジェンヌによる旅など、様々な宝塚歌劇の情報を紹介している。 |
TAKARAZUKA1000days劇場 | 旧東京宝塚劇場から現在の東京宝塚劇場への建替え期間中、東京都旧丸の内庁舎跡地に建てられた仮設劇場。 1998年5月30日~2000年12月13日までの約1000日間使用された。仮設ではあったが、月組『WEST SIDE STORY』、宙組『エリザベート』、 花組『夜明けの序曲』、 雪組『ノバ・ボサ・ノバ』、星組『我が愛は山の彼方に』など話題作を数多く上演。 |
宝塚大劇場 | 兵庫県宝塚市にある、宝塚歌劇団専用の大劇場。 客席数2,550席。公演はこの宝塚大劇場から幕があく。 |
宝塚友の会 | 宝塚歌劇団が運営するオフィシャルファンクラブ。 会員特典には、チケットの先行販売、雑誌「歌劇」「宝塚GRAPH」の発送などがある。 |
宝塚バウホール | 宝塚大劇場の隣にある、客席数526席の小劇場。 この空間に合ったミュージカルや芝居、リサイタル形式の作品が上演され、バウ主演もトップスターへの階段の一つとなる。 |
宝塚への招待 | BS放送「WOWOW」で放送中の宝塚専門番組。主に舞台中継を中心に放送している。 |
タコ足 | ダルマ状の衣装のすそに、リボンのような紐が、タコの足のようにひらひらと付いている衣装のこと。 |
立ち位置 | 演出のために舞台上の、ここと決められた位置。 |
立ち稽古 | セリフだけでなく、動きを入れて行う芝居の稽古。 |
立ち見(たちみ) | 劇場内で公演を立って観ること。座席券が完売の後、立ち見券が発売されることがある。 |
Wトリオ | ショーやレビューのフィナーレなどで舞台前面の上手と下手のマイク前で歌う役。 1本のマイクを囲み、3人が歌う。 |
ダブルライン | 目の凹凸を付けるためのアイシャドーのこと。 赤紫や茶色のシャドーをまぶたのへこんだ部分に付ける。 |
ダルマ | 水着のようなデザインをしている衣装で、ショーやレビューに登場する。 手と足が付いていない達磨をたとえて、“ダルマ”と呼ばれる。 |
短靴 | 男役が履く、長さが"くるぶし"までの短いブーツ。 |
着到板(ちゃくとうばん) | 楽屋や稽古場にいるかいないかを知らせるための、表裏に芸名の書かれた札。 楽屋や稽古場に入ったら黒にし、帰る時は裏返して赤にする。すみれ寮の着到板は芸名ではなく本名で書かれている。 |
中詰 | レビューやショーのちょうど真中にあたる場面のこと。 全員またはほとんどの生徒が出演し、盛り上げるという意味合いがある。 |
中日劇場 | 名古屋市栄にある中日新聞社直営の劇場。客席数は1440席。毎年2月に宝塚歌劇を上演する。 |
チョン・パ | 日本物の幕開きの手法の呼び名。 暗転の中で、緞帳(どんちょう)が上がり、拍子木の“チョン”という音が鳴り、照明が“パ”っとカット・インする。 |
月組 | 1921年、花組と共に作られた最初の組。初代のトップスターは初瀬音羽子。 『パリゼット』(1930年)、『ベルサイユのばら』(1974年)、『風と共に去りぬ』(1977年)など、代表作の初演も行った。 |
使い回し | 舞台で新しく作ったものではなく、過去に使用した衣装や小道具を使うこと。 |
吊り物 | 台の横や下から出すのではなく、上から吊ってあるセットや照明のこと。 |
TCAスペシャル | 花・月・雪・星・宙の5組のスターたちが揃って出演する、年に一度の特別イベントで普段は同じステージに立つことのないスターらが共演する。 |
同期 | 同じ年に宝塚音楽学校に入学した同級生。 同じ学年だが、中学卒、高校卒での入学があり、年齢差は最高で4歳ある。 |
東京宝塚劇場 | 日比谷にある東京公演を行う宝塚歌劇団専用の劇場。 客席数は2,069席。1934年に開場したが、2001年に建て替えて、宝塚歌劇専用として新築オープン。 |
通し稽古 | 途中の場面で止めずに、最初から最後まで通して行う稽古。 |
通し役 | 場面ごとに役が変わるのではなく、1つの作品の中で最初から最後まで、同一の役のこと。 |
胴布団 | 綿やタオルでできた、ウエストに巻く下着。 ウエストが細い男役が男らしく見せる場合や日本物を演じるときに、寸胴に見せるためや衣装の着崩れを防ぐために付ける。 太った人物を演じる時などに付けるのは、肉布団と言われる。 |
ト書き | 台本に書かれた、台詞以外のもので場面説明や役者の動き、照明や音楽についてなどが書かれている。 |
特別出演 | 本来その組ではない専科や他の組の生徒などが出演すること。宝塚の人気作品『ベルばら』などの大劇場公演では他の組のトップスターが特別出演することがある。 |
床山さん | 日本物のかつらを専門に担当する人。 生徒の頭や顔に合うかつらを決めて、結い上げ、本番中は進行に合わせ、被せたりぬがせたりする。 |
トップスター | 各組に一人だけいる、主役を演じる男役の生徒。 実力、人気、華、人望など、トップスターとしてふさわしい人が宝塚歌劇団より任命される。 トップスターの相手役でありヒロインを演じる人を、トップ娘役という。 |
緞帳(どんちょう) | 舞台セットとして使う幕ではなく、開演で開き、閉演で閉まる客席と舞台を仕切るための舞台前面にある幕。何種類かあり、全て企業からの寄贈。 |
長手 | 肘あたりまでの長い手袋で、主に娘役が用いる。 |
中日(なかび) | 公演の初日から千秋楽までの間の、ちょうど真中の日。 |
奈落(ならく) | 舞台の地下のこと。セリ上がりをする時は奈落に行き、降りているセリに乗り込み、舞台へ登場する。 |
二番手 | 準主役を演じるスター。 次期トップスター候補。羽根をつけて最後の挨拶をするときにトップスターの左側に並ぶ。 |
日本青年館 | 東京・外苑前辺りにある劇場。客席数は1.360席。バウホールで上演された作品などを上演する。2015年、新国立競技場の建設にともない移転する。 |
日本物 | 衣装が和服の作品を日本物と呼ぶ。 中国や韓国など和服に近いものも日本物に入るが、日本を舞台にしていても洋服を着ている作品は、洋物ととらえられる場合が多い。 |
〇人口(〇にんぐち) | ダンス場面などを、踊る人数で例える呼び方。 6人で踊っている場面は6人口。 10人で踊っている場面は10人口となる。 |
抜き稽古 | ある場面だけ、または場面のここの部分のみを抜粋して行う稽古。 |
年度賞 | 毎年、宝塚歌劇団が選ばれた生徒に贈る賞。 特別賞、 優秀賞、努力賞、新人賞、団体賞、レッスン奨励賞などがあり、生徒たちの励みとなる。 |
NOVA | 劇団内にある社員食堂のことで、”すみれキッチン”とは違い、生徒以外も利用する。 |
乗りうち | 全国ツアーなどで、A街からB街へ移動したその日に公演すること。 |
は行 | |
場当たり | 舞台での立ち位置などを確認するための稽古。 |
〇ハイ | ハイヒールの略。銀色のハイヒールなら"銀ハイ"となる。 |
拝賀式(はいがしき) | 新年の行事で、元旦に劇団の稽古場で行われる。 黒の紋付と緑の袴で出席し、理事長の今年の抱負など新年の挨拶に続き、団歌を歌うのが通例。 |
博多座 | 福岡市博多・中州にある劇場。客席数1,454席。毎年8月に宝塚歌劇を上演する。 |
はけふき | 早替りの時などに、汗をふくガーゼのハンカチ。 |
初上京 | 初舞台を踏んだばかりの研1生が、初めての東京公演に出演するため上京すること。 |
初舞台 | 宝塚音楽学校を卒業し、宝塚歌劇団に入団した生徒の初舞台のこと。 初舞台では、緑の袴をはいて、口上とラインダンス(ロケット)を踊るのが通例。 |
花組 | 1921年、月組と共に作られた最初の組。初代のトップスターは高峰妙子。 日本で初めてのレビュー『モン・パリ』(1927年)の初演も行った。 |
鼻立て | メークで鼻筋を通すこと。 |
花のみち | 宝塚大橋から宝塚駅辺りにまで続く、小高い道。桜をはじめ四季の花々や植物が植えられ、ショッピング街が並行している。 |
花道 | 舞台の左右両側の壁に接してつくられているステージ。 銀橋とともに本舞台よりも客席に一番近いため臨場感が味わえる。 |
羽根扇 | 羽根飾りで作られた扇形の持ち道具でダンス場面でよく使われる。 |
羽二重 | 日本物のかつらをかぶる時、頭に巻くもの。 自分の髪の毛をまとめるためと、目をつり上げるための役目がある。 |
バミリ | 道具や小道具を舞台にセッティングする際、それらの位置がわかりやすいように舞台上に貼ってある目印。舞台で立ち位置がとりにくい場合も使用する。 |
早替り | 短時間で衣装を替えること。そのため、衣装にはボタンがほとんど使用されておらず、マジックテープが多用されている。 |
早替りカゴ | 早替りの時に、靴や衣装を入れておく、脱衣カゴのようなカゴ。 |
巴里祭(ぱりさい) | 7月14日のフランス革命記念日だが、日本ではその日をパリ祭と呼んでおり、シャンソンを中心に行われる毎年恒例のショー。 スターを中心に約10名ぐらいの生徒が出演しホテルで行われる。 大阪にあるホテル阪急インターナショナルで「宝塚巴里祭」が行われ、スターを含む数人でシャンソンを中心に歌のショーが行われる。 |
パレード | レビューやショーで、出演者の全員あるいは、そのほとんどの出演者が 本舞台や銀橋を踊り歩くこと。 |
びんづけ | 日本物のかつらをセットする時に、床山さんが使う糊のようなもの。 |
ファンクラブ | 生徒それぞれのファンクラブのことで“会”と呼ばれている。 歌劇団公認ではないが、ファンクラブによって生徒が舞台に専念できる意味も持っているため、長年存続されている。 |
フィナーレ | 主にレビューやショー作品のラスト場面。 大階段を下りてきて銀橋をパレードするなど、宝塚歌劇ならでは豪華さがある。 |
フェアウェルパーティー | 退団者が、組子やファン、お世話になった知人などを呼び行うパーティーで、退団公演の千秋楽に行う。 |
舞台稽古 | 舞台で行う、初日本番前の稽古。 化粧、衣装、生のオーケストラでの演奏など、本番の舞台とすべて同じ状態で行う。 演劇用語ではゲネ・プロやドレス・リハーサルと言われ、宝塚でもDR(ドレス・リハーサル)と表記。 |
舞台写真 | 舞台上の演技をしている生徒を撮った写真。劇団から2Lサイズで、スターの舞台写真が公演ごとに販売される。 |
プチ・ミュージアム | 宝塚大劇場内の「Salon de Takarazuka」にある展示室。 公演で使用した衣装やデザイン画、舞台写真、ポスターやスターの手形などが展示、紹介されている。 |
舞踊会 | 毎年秋に1回、宝塚大劇場で上演される、日本舞踊の発表会「宝塚舞踊会」のこと。専科生及び各組下級生を中心に出演者が選ばれ、実施。 |
振りうつし | 稽古などで振りを移し、教えてもらうこと。 例として新人公演の稽古なら、本役の生徒から振りを教えてもらうなど。 |
振り起こし | 過去に踊ったダンスの振りを思い出す稽古。 |
振り落とし | 舞台演出の一つ、舞台上部の棒(バトン)に吊ってある幕や飾りなどを、一瞬にして落とすこと。 |
振り固め | 振り付けられた振りを、細かく丁寧にさらう稽古。 |
振り付け | ダンスや日本舞踊の振りを、指導の先生から付けてもらう稽古。 |
プルミエール | 2004年7月よりWOWOWでスタートした演劇・宝塚情報番組「宝塚プルミエール」のこと。 |
プロローグ | 作品の一番初めの場面。 レビューやショーのプロローグは、出演者ほぼ全員が登場し、宝塚歌劇らしい華やかな幕開けとなっている。 |
文化祭 | 宝塚音楽学校の生徒による公演。本科生が主体で、2年間の学んだ成果を見せる。 文化祭の構成・演出・指導は、音楽学校の講師はもちろん、歌劇団のスタッフも参加。 また、ファン向けのチケットも発売される。 |
別科(べっか) | 宝塚音楽学校に設置された中学3年生以上を対象とする教育機関で、平日夜間に声楽・バレエ・日本舞踊のレッスンを行っている。 |
編集部のお姉さん | 月刊誌などを作る宝塚歌劇団編集部の女性のことを生徒が呼ぶ名称。 加山雄三『君といつまでも』の作詞家・岩谷時子さんも“編集部のお姉さん”出身。 |
宝友会(ほうゆうかい) | 退団した元生徒で作られた同窓会。 入会は任意、入会者には会員証明書カードが発行され、それを提示することで楽屋への出入りをする。 |
星組 | 東京宝塚劇場開場を機に、その前年の1933年に創生。歌劇団としては4番目に誕生した組。 戦中戦後の動乱期に一旦廃止されるが、1948年に復活。初代のトップスターは春日野八千代。 |
ホタル嬢 | 劇場内で、座席を案内する係りの人。 座席や足元を照らすためのペンライトを持ち、ファンを案内することから、こう呼ばれている。 |
ボテ | 東京公演や全国ツアーなどで移動する際、衣装などを入れる頑丈で大きい箱。 |
ホリゾント | 舞台の一番奥、またはセットの裏側のこと。 |
盆(ぼん) | 本舞台の中央にある廻り舞台のこと。 盆の直径は14・6m。最速60秒で1周し、場面を華やかに見せたり、舞台転換などのために使う。 |
本駅 | 阪急電鉄宝塚線「宝塚」駅のこと。 |
本科生 | 宝塚音楽学校2年目の生徒。 1年目は予科生と呼び、本科が終ると宝塚歌劇団生徒となり、研究科1年となる。 |
本公演 | 宝塚大劇場、東京宝塚劇場で行われる通常の公演。「バウホール公演」「全国ツアー」「新人公演」などに対して、「本公演」と呼ばれることが多い。 芝居(ミュージカル)とショーあるいは、レビューの二本立て、もしくは芝居の一本立てが基本で、上演時間は休憩を入れて約3時間(休憩入)。 舞台機構(銀橋、花道、盆、セリなど)を使用し、音楽は生オーケストラによる演奏、大階段のフィナーレ、ラインダンス(ロケット)なども登場し、総勢約80名の出演者と、もっとも宝塚歌劇の魅力ある公演。 |
本通し | 稽古場での最終の稽古のことで、場面ごとに止めずに、最後までノンストップで行われる。 |
盆回り | 本舞台の中央にある廻り舞台の盆が回っている様。または、盆が回っている場面。 |
本水 | 舞台演出で使用する、本物の水。 |
本舞台 | 銀橋や花道ではなく、正面の大きな舞台のこと。 |
本役 | 新人公演や代役が出た公演で「本公演、本来の公演においてその役を元々やっている人」をさす。 |
本読み | 集合日に行われる芝居の台本を座ったまま読む稽古。各役の生徒がその役の台詞を読む。 |
ま行 | |
前楽 | 千秋楽の前日のこと。 トップスターのサヨナラ公演では、千秋楽とその前日の2日間にサヨナラショーが行われるが、 前日を前楽、千秋楽を大楽とに使い分ける。 |
眉消し | 化粧で自前の眉毛を目立たなくするために付ける。硬い糊のようなもので、主に日本物の際に使い、 眉つぶしとも言う。 |
見切れる | 本来、見えてはいけないセットや人が、客席から見えてしまう状態のこと。 |
緑の袴 | 宝塚歌劇団生徒と宝塚音楽学校生徒の礼装で、生徒が入団や退団、行事やイベントに参加する時などに着用する。 少し短めに着付け、足首を見せるのがタカラジェンヌ風の着こなし。 |
娘役 | 女性の役を演じる人。かなり上級生や、大人っぽい役を演じる人を「女役」と称するが、通常は「娘役」と呼ぶ。 |
娘役トップ | トップスターの相手役を務める娘役。 |
胸おさえ | 男役の下着。 胸を押さえ、平にする和装用下着のようなもの。 |
ムラ | 宝塚大劇場やその付近のこと。 |
持ち道具 | 舞台で持って使う小道具のことで、シャンシャン、ステッキ、カバン、剣などがある。 |
や行 | |
八百屋舞台 | 八百屋さんの店先のように、奥が高くなって手前が低く斜めに傾斜している舞台。舞台に奥行きを出す効果がある。 |
役替わり公演 | 一つの役を、別の生徒が交替に演じること。 ミュージカル界では“ダブル・キャスト”“トリプル・キャスト”と呼ばれている。生徒の休演により、同じ役を別の生徒が演じる場合は「代役」であり、役替わりではない。 |
雪組 | 1924年、創設された組で、宝塚歌劇団として第3番目の組。「日本物の雪組」と呼ばれ、日本物の芝居の上演が多い特徴がある。初代のトップスターは巽寿美子(たつみ・すみこ)。 |
洋物 (ようもの) | 西洋を舞台にした芝居や、日本物以外のショーのことをいう。宝塚歌劇では、日本物よりも洋物の作品の方が圧倒的に多い。 |
予科生 | 宝塚音楽学校1年目の生徒のこと。 予科生は2年目の本科生より、規律や礼儀作法などを厳しく教えられる。本科生に許される化粧も禁止。 |
ら行 | |
来宝 (らいほう) | 「宝」塚に「来」るから「来宝」で、宝塚大劇場付近、すなわち「ムラ」に足を運ぶこと。 |
ラインダンス | 全員が一列に並び足を上げて踊るダンスで、別名ロケットと呼ばれる。 宝塚歌劇においては、ショー作品に組み込まれ、下級生が担当することが多い。また、初舞台生は同期全員でこのラインダンスを踊るのが習わしになっている。 |
ラッキィ・ヒール | 男役がより背を高く、スタイルをよく見せるために靴底に入れる板のようなもの。 |
楽 (らく) | 最後の公演を指す「千秋楽」を略したもの。「千秋楽の日」という意味で「楽日」(らくび)ともいう。 |
理事 | 宝塚歌劇団の方針や運営などを決める権限を持っている人たち。 |
リフト | 男役が娘役を持ち上げるダンスの振付のこと。 トップスターと娘役トップのデュエット・ダンスでのリフトが見どころ。 |
リフレッシュコーナー | 劇団稽古場にある休憩室。 |
緑宝会(りょくほうかい) | 女性オールドファンで構成されるファンクラブ。愛宝会と同じく、毎年、優れた活躍をした生徒に賞を贈り続けている。 |
「ル・サンク」 | 宝塚歌劇団発行の公演ごとに発売されるステージ写真集。Le Cinq (ル・サンク)はフランス語で5を意味する。 |
レビュー | 歌とダンスを中心に展開される、豪華な装置と衣装が特色のショー。 豪華でエレガントなものをレビューと呼ぶのに対し、スピード感あふれ、現代的なものをショーと呼ぶ。 宝塚歌劇最初のレビューは、日本でも最初となった『モン・パリ』(1927年)である。 |
ロケット | 全員が一列になって足を上げて踊るラインダンスのこと。 日本最初のレビューである昭和2年『モンパリ』以来、宝塚の舞台にかかせないダンス場面。 |
路線 | 下級生のうちから抜擢を受けるなど、将来のスター候補生と思われる生徒。 |
わ行 | |
ワッカ | 中に輪っか状の支えが入った娘役用のドレスのこと。ロココ時代に代表される、ウエストから大きく広がったドレスは、中に何枚ものパニエが入って重たくなるので、宝塚では、輪っかの型で形を整えている。 |
ロジクール ワイヤレス マウス 2.4GHz/Bluetooth オプティカルマウス 7ボタン サイレント M590GT(グラファイト トーナル)
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