2013年宙組『モンテ・クリスト伯』『Amour de 99!!－99年の愛－』（凰稀かなめ）【無料動画】

2014/01/06 無料動画でプレイバック

『モンテ・クリスト伯』

エドモン・ダンテス：凰稀かなめ　メルセデス：実咲凜音　ダングラール：悠未ひろ　ベルツッチオ：緒月遠麻　フェルナン：朝夏まなと　ヴィルフォール（検事）：蓮水ゆうや　ルイジ・ヴァンパ：七海ひろき

【宝塚大劇場】

「モンテ・クリスト伯」は、「岩窟王」のタイトルでも知られる復讐劇で、19世紀フランスの作家アレクサンドル・デュマ・ペール（大デュマ）の小説。この宝塚歌劇バージョンでは、復讐に執念を燃やす主人公とかつての恋人との関係に光を当てることで、名作に新たな息吹を吹き込んでいる。

19世紀初頭のフランス、若き一等航海士エドモン・ダンテスは、美しき婚約者メルセデスとの結婚も決まり幸せの絶頂にあった。だが彼に嫉妬する人物によって身に覚えのない罪を着せられ、孤島の監獄に投獄される。獄内でファリア神父と知り合ったダンテスは脱獄に成功、モンテ・クリスト島の財宝を手に入れ、モンテ・クリスト伯爵となり、彼を絶望のどん底におとしめた人々に復讐を開始する。復讐だけでなく、ダンテスを罠にはめた男の妻となったメルセデスとの「愛の葛藤」も織り込みロマン溢れる作品となっている。

主演は宙組トップスターの凰稀かなめ。真面目で信心深かった青年航海士は友人の裏切りで監獄に送られ、絶望の淵に落とされる。歌にあるように「憎しみはたったひとつの私の生きる証し」と思い込んでいたが、師、友人の言葉やメルセデスとの再会によって寛容の心を少しずつ取り戻し、それを希望へとつなげる。そして、硬く凍った氷の塊も周り人々の温かさで溶けゆく、そんなダンテスの心の変化を繊細な演技で表現。